haiku0279

 

篁を過れる雀夏の初


ゲは安居、varshika。夏の間籠り精進する仏教の行事。

入院前、そして恐らく生涯で一度の句会の互選で辛うじて点が入った句。座禅体験を想起し乍ら書いた。確か蕉翁の同季語の句を手本にした。(暫くは滝に籠るや夏の初) 初期の作品と言えるだろうが、この時既にかなとよ以外の切字を嫌っていたのがよく判る。あと押韻らしきものも確認出来る。

席主と連絡先を交換すべきだったかもしれないと悔やんだこともあるが、精神病に先立つ詩作の衝動であって、実力ではなかったのだから矢張此の儘で良かったのだろう。大変遺憾なことに主宰の付き人との相性が悪く、自分にも余裕が無かったので致し方無いと判断せざるを得ない。其の推定T2かT6が宿痾の発症の一因になったとがなり立てたい気持ちを今でも抑えている。抽象的な差別はしないが具体的な個人には烙印を押させて下さい。

今度何方かのお招きがあるのならば、漢字には読みを併記するように気を付けたい。恐らくそれが高踏的と取られて反発されたのだろうから。(漢検配当内の字と基礎的な古典文法しか駆使していなかったのだが。)

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此の網録には仮名を振りません。手許の辞典、歳時記や端末でお調べになって下さい。

電子辞書がお薦め。古語辞典か広辞苑又は日国精選版、漢字源、角川の五巻本の季寄せ、日本語シソーラスあたりは麻姑掻痒の感があります。Ex-word でも Brain でも良いと思います。案外中古でも事足ります。(マルチじゃないよ)

文法と語彙が身に付かなければ文は書けない。文芸も例外ではない。

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