haiku0148
箒木の赤き耕作放棄地よ
はうきぎは別名帚木とも。源氏物語の巻名にもなっている。この草本自体は晩夏の季語なので注意されたし。枯死したコキアを扱き遊ばして掃除道具になさったからこう呼ぶそうだ。藜科[現在莧科の亜科とする分類も]の植物で放っておくと荒地に繁茂している。実は薬になるし、枯れ枝は軒先を清めるのに使えるのだが、加工を施す者は少ないので方々でぼうぼうになっている。地膚が蔓延る様はまさに大地の発疹窒扶斯だ。弊帚千金の譬喩でした。
実は初めて庭草を知ったのは性格診断に関するnoteの口絵でだった。自ら撮影したらしい。赤茶が紺色の空に映えていたのが印象的だった。それで周りを見渡すと文字通り家の庭に生えていた。これが鶏尾酒会効果とか極彩乗合効果と[無関係でした1105]俗に謂うものかと感心した。正に沖虚真経の楊朱篇に恣目之所欲視とある通りだった。
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時々中国古典の引用をしますが、通信環境があれば国立国会図書館デジタルコレクションや中國哲學書電子化計劃で調べられます。お試しを。
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