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松茸や菌根菌の貧困化


今年は松茸も柿も豊作と聞いている。手の届かない食材ではあるが、秋の気配を体感出来て嬉しい。

放送大学で前期に人類学の講義をやっていた。その中でマルチスピーシーズ民族学を紹介していて、松茸を取り巻く人類と自然環境に焦点を当てていた。アナ・チンさんの本も俎上に上がった。人類学の新しい可能性を垣間見られた実りある時間だった。

松茸はその名の通り赤松の周りに生える茸だ。赤松が生える場所は生態系が攪乱した場所だ。嵐や寿命で倒木があった場所だったり、枯葉や下草を根気よく取り除く里山に生えていた。日本では手入れされた外山の減少に従って収穫量が減っている。馬鹿松茸なる近縁種が栽培できたという報道も関心が高かった。

菌根菌の貧困化を実際に描くとどうなるかは翌日の投稿を待たれたい。

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