haiku0267

 

極道のバイクも朧めく今宵


今時二輪車を仰山吹かしているのはやーさんです。そんな偏見を持つのも駆動音は幻聴の主要な音源だからだ。救世主は春の大気。総てを暈す天然の雑音除去機。尖った刺激が無ければ妄想の余地が消える。有難い。まあ、間道の俳句は朧めいて貰っては困るのだが。感性が鈍るので。

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愛機を轟かす愚昧の属性は述べ得ない。意外な人が跨っているものだから。ストレスが溜まっているのだろう。夜の浜辺に行ってケモショタもふもふと叫ぶ虚けが非難する資格は無いか。防音室が欲しい。

不安を掻立てる音と云えば、最近の音楽はラのオクターブ跳躍が多すぎる。うっせえわが売れてから猫も杓子も重度に異端のイ短八度を用いる。朝ドラの主題歌もそうだ。人生訓と経験談と占星術と統計学の四者には違う旋律を与えるべきだろう。言葉の高低強勢も逆で鬱陶しい。身近に苛立ちの波形は無いか観察しなされ。正直申して二回聴ける曲ではないのでづッ囙フに留まるのが苦痛だ。青林檎夫人もそうだが、頼むから音楽の構成法には反逆しないでね。

体を動かしたくなる演奏は静かに聞くに値しない。ダンスの隆盛はポップスの凋落と表裏一体だろう。騒害は結構。

俳句の構造を破壊する嚚しい輩の戯言です。

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