haiku0142

 

青き血の痛々しきや破砕帯


Le sang jaillit sans cesse. (The blood floods ceaselessly.) Strictly speaking, I'd better use another term for the verb flood is for the reference to an uterine haemorrhage, though "the blood bleeds" sounds too monotonous and overly mediocre. In addition, I suppose the image of birth gives the sentence a vivid figure of the great maternal nature, which I believe reminds you of the forgotten awe of the physical and divine planet.

(一応機械校正にかけて綴りと語法の間違いだけ訂正した。改稿案は黙殺しました。気になる方は自分で諮ってみてもいいですよ。多分そっちの方が自然なので)

この句は立山の隧道を詠んだ。該当箇所は青の照明が当たっている。土木作業の過酷さを物語っている。掘削すると難地層に行き当たる。一般に工事の障害になるのは岩盤だと思う人もいるらしいが、実際には軟弱な層だそうだ。中国の奥地の村に繋がる道路を一人で掘り続けたとか、菊池寛の恩讐の彼方にとか初志貫徹、不撓不屈の美談には事欠かないが、穿たんとするものが確固だから道が通じるのである。然れども、果たして天然の濾過器を貫いてよかったのだろうか。挙銭の宰相の酩酔によって名水は失われたのではなかろうか。愚公が移した(厳密には移してもらった)山の下敷きになった者に思いを馳せざるを得ない。

青い血で思い出すのは当然血藍素(Hemocyanin)だ。蒼顥を内に秘めていると信じていた王侯貴族はつまりは鮂や鱆や虫の類だと認めたようなものだろう。実際に墨を吐いたり引っ付いたり群れたり刺したりするだけだ。倉皇の名もなき小吏達がそうこうしているうちに奏功し勝利しただけで、槐門棘路共は私の丕業だ貴様等罷業[廃業]だと思い上がりも甚だしい。但し猛虎の猶予するは蜂蠆の螫を致すに如かずと云うように政を司った功罪は評価すべきかもしれない。青き血が片腹痛い果たしたい。やっぱりそんなことが浮かんでしまうが。良い為政者を教育するために悪事を為さなかった過去を評価すべき時が来ているのかもしれない。つまらないが行政なぞそれで十分かもしれない。未来は個々人で描くしかないのだ。

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