haiku0101

 

秋の苑噓吐きの種埋めにけり


加州に自生するキク科の植物に tidytips がある。学名 Layia 属の数種にあたる。加州雛菊の別名もある。野性味があると評する人もいるが、白い縁の黄色の花でそこまで印象には残らない気がする。

陋見ではあるが、英語圏の人が名付けた学名ではないとの直観がある。あまりにも響きが悪いからだ。日本人でさえ知っている lier の単語と音が近すぎる。

joke で庭にこれが咲いていたとして、次のような会話を取り上げるかもしれない。

What a beautiful flower! / Thank you. / By the way, I've heard something bad with you. You aren't a lier, are you? / Maybe not. (or Sometimes. It depends. etc.) 

これが人名だった時には噓吐きじゃないか逐一確認され、そのたびにはぐらかさなければならない。七面倒だ。ラ行やLが澄んだ印象を与えるからと云って、なんでも採用していい訳ではない。

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これはふと目に留まった名前から思いついた句だ。漢字も人名には普段使わない字と全く不可解な訓だった。馴染みのない漢字の方は蘐園を尊崇していた(か詩経を読み込んでいた)のだろうと思いを馳せることは可能だ。だが、訓は戴けない。動詞の語幹だけを読ませることは良く云って変則かと。連体形連用形を使わねばならない。アッキーナの場合、四段動詞明くの連体形連用形アキの読みを適用する。ディズニーの雪の女王の妹の如くには呼ばないのである。アとだけ読ませたいならば音読みを採用するのが適切だったろう。鯫生だったら中学を卒業する頃には違和感に気付き、役場に届け出たかもしれない。教育格差が広がる中一個人を責めるのは酷だし、容喙すべきでないのは承知しているが、残念乍ら、名付け親の(所謂教養ではなく)学習到達度を厳しく見積もらざるを得ない。

無意識に差別と取ってしまう音はどうしても存在する。日本人にとっては例えば、仏蘭西の大学入試や博奕の一種目、喀麦隆の或る民族などは突然の罵声のように聞こえてしまうかもしれない。避けざるべからざるなり。

前置詞の感覚と理論が摑めない故の不自然な拙文を謝罪しておきます。各自で訂正して。

追記9月2日:数位紋身(digital tattoo)と個人攻撃にあたるとの高訓を賜ったので修正加筆しました。該当箇所は赤字にしました。ご指摘有難うございました。権力者ならまだしも、一市民を攻撃していたら世話ないですね。orz

追記9月22日:連体形と連用形を間違っていたことに気付いた。紛らわしいんだよおぉぉ。

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